Energy

おれは普通自動車の免許を取って確か十数年経つと思うけど、その間車に乗ったのは片手の指で余るほどしかない。多分おれには車を動かす適性が著しく欠けていて、罪もないじじいを轢き殺さない為にもあまり車には乗らない方がいいと思っている。

そもそもエネルギーはあまり貯めこまない方が好ましい

運動エネルギーを貯めこみたくないのであまり速いものには乗りたくないし、位置エネルギーを貯めこみたくないのであまり高いところには行きたくない。熱エネルギーを貯めこむとか著しく日常生活を阻害するので問題外だ。おれは汗かきなんだ。

何故我が身体にエネルギーが蓄積されている状態を好まないかというと、やはり自分の手に余るようなものを保持したくないという結論になると思う。運動エネルギーも走って転ぶくらいならいいけど、車に乗って事故ったりするとおそらく背負いきれないほどの負債を得ることになると思うし位置エネルギーは突如足場が崩壊して地面に叩きつけられたとしても生き延びれる程度の高さまでに住んでいたい。熱エネルギーは具体的に気温26度くらいの空気感に包まれていたい。

突如足場が崩壊して、ってなんやねん

つまり僕は日常生活において『突如足場が崩れて地面に叩きつけられる』というイメージや、車に乗ったらもれなくじじいを轢き殺すという妄想、夏は暑いといった強迫観念を抱き続けながら生きている人間なのだ。一人称がおれとか僕とかを行ったり来たりしてるけど、今後はできるだけ僕に統一してみたいと思います。ともかくこれが何らかの病的なものなのか、ただの阿呆なのかはよくわからないけど、世界は怖いことだらけです。

何故車の話をし始めたのかというと

ただ20日くらい自由な旅に出てみたいなという思いが最近心に纏わりついているからなんですね。今までに最高2カ月近くの放浪をやらかしたことがあるけど、あの時は、えーと、とても楽しいとは言えなかったけどマインドは非常に安定してたね。ということは今はあまり安定してないからきっと旅に出たいんだろうな。